【動画】丸亀製麺「焼きたて肉うどん」=香川県高松市、西田堅一撮影
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うどんチェーン業界はいま、はなまるうどんを抜き去った丸亀製麺が君臨する時代だ。
直近の売り上げでは、丸亀製麺は1281億4200万円(25年3月期)。はなまるは308億5200万円(25年2月期)と4倍以上の開きがある。
丸亀製麺には業界トップとして死角はない、ようにみえる。
だが、讃岐うどんの本場・香川県では苦戦を強いられている。
県内では最大3店舗あったが、現在は「高松レインボー通り店」(高松市)のみ。
躍進し続ける丸亀製麺にとって、「本場」をめぐる問題がつきまとう。
香川県内には1店舗残すのみ
【動画】「丸亀製麺」高松レインボー通り店=香川県高松市、西田堅一撮影
丸亀製麺は讃岐うどんの看板を掲げるが、香川県が発祥ではない。
急所を意識してか、丸亀製麺は近年、香川県内で積極的に企業活動を展開し、「本場」に貢献する姿勢をみせている。
2000年11月にオープンした1号店は兵庫県加古川市に誕生した。
運営するのは焼き鳥居酒屋などを手がけていたトリドール(現・トリドールホールディングス、本社・東京)。
同社によると、創業者の粟田…